フランス旅行、何を楽しもうか?

  • 2012.12.14 Friday
  • 20:52
 

 

 来年の絆郷の企画旅行はフランスが舞台である。皆さまもそう思われるであろうが、フランスには魅力がいっぱいで、1回の旅行でどこを見るかを決めるのは楽ではない。2回の勤務で合計7年半をこの国で過ごした私にはちょっと偏愛もあって余計難しい。でも迷っていても仕方がないので、私の独断と偏見でテーマを次のように設定させていただいた。

 

フランスの魅力(美、味、風景、歴史、「人」)を知る

   美 :パリの都市美や印象派の絵画鑑賞、印象派絵画の現場を散策

   味 :フランス料理、葡萄酒を楽しむ

       ロワール川沿いの酒蔵(caves)で試飲

   風景:ロワール川沿岸の中世の城を見学

   歴史:城を通じてフランスの歴史の一端を知る

             「音と光のスペクタクル(Son et Lumière)」見学

   人 :フランス人との懇談を通じて日本との絆を知る

 

 こんな考えで日程案を作ってみた。時期は8月下旬の8日間である(出発日によって、帰国は9月初めになる可能性も)。この季節のヨーロッパは空気がカラッとしていて頗る快適である。夜10時ぐらいまで外は明るく気持ちがいい。だから、午後の時間はゆったりと使える。蒸し暑い節電下の日本を避けて、束の間の爽やかな夏を満喫できる。こんな空気の中で冷たい白葡萄酒をキュッとやるのもたまらない。

 印象派の絵画には夏の風景も多く、シスレーなどの絵を見ていると、そこに描かれた青い空や白い雲、そして透明感のある風景は、まさにこの頃の空気だなあと感じる。

 パリでは何と言ってもオルセー美術館を時間をかけて見たい。こには世界に名だたる印象派画家たちの絵が惜しげもなくふんだんに掲げられていて圧倒されるほどだ。じっくり見たうえで、翌日には多くの印象派の風景画が描かれた郊外の現場に行ってみる。ゴッホの有名なオベール・シュール・ワーズの教会があり、その近くにはゴッホの墓もある。この町の周辺やそこから少し離れたルヴシエンヌは有名な印象派絵画の風景の舞台だ。

  

 パリに着いた初日と2日目は佐伯祐三ら日本の画家が投宿したパンテオン広場のこじんまりしたホテルを予約したいと思っている。近くにはソルボンヌ大学やカルチエラタンがある。パリの街はとても美しい。セーヌ川で遊覧船に乗って街のつくりや橋の美しさを味わう。ノートルダム寺院の近くのセーヌ河畔をそぞろ歩きをして古本屋(bouquinistes)で古いパリの地図や珍しい版画を手ごろな値段で買うこともできる。もちろん、モンマルトルの丘にも登って散策する。

 3日目は、先ほどの印象派絵画の現場を訪れた後そのままシャルトルの大聖堂を経て一気にロワール川沿いに向かう。ここから中世の城が数多く点在し、またそこかしこに葡萄酒の産地が美酒を誇っている。

ご存じのとおり、中世の城、美しい風景、美酒のあるこのロワール川流域はユネスコの世界遺産にも指定されている。風景をたっぷり楽しみ、できればスケッチをしたりじっくり写真もとりたいと思う人もいるだろうから、なるべくゆったりした日程にしたい。そのためには、数多い城(châteaux)の中から選ぶ必要がある。ここも「独断と偏見」でとりあえず選んだのは、シャンボール城、シュノンソー城、アゼ・ル・リドー城である。これに加えて、おそらく誰も知らない個人所有のChâteau de l’Isletteをご案内したい。これは先月現場に行ってみてきたが、きれいな庭に川が流れ込んでいる小型の城であるが、所有者であるご婦人がそこに住んでいて親切に住まいの中まで見せてくれる。それも面白いし、庭にフランス式のバゲット・サンドイッチなどを持ち込んで昼食ピクニックをしたいと考えている。城主のご婦人も賛意を表してくれた。

 城には絵画や家具を通じてフランスの歴史がびっしり詰まっている。そこに中世のフランスの諸王の栄華や闘争・葛藤の歴史が垣間見える。フランスでは、夏の夜、城をライトアップして当時の模様を再現するようなスペクタクル(son et lumière)を見せてくれるところがある。そのうちの一つを日程にも入れたい。歴史といえば、パリでMusée Carnavaletも見学する予定だ。ここにはパリの歴史が細かく展示されているが、なかでもフランス革命時代の絵画からは絶対王政とそれを倒す戦いが生々しく描かれていて、革命の血なま臭さまで感じることができるほど臨場感がある。栄華を誇った王たちの生活とフランス革命を併せて見ると、フランスの歴史の大きなところが分かるかもしれない。

 言うまでもなく、フランスは料理と葡萄酒だ(私は頭が古いので、昔から使っていた「葡萄酒」という言葉の方が「味」を感じられる。「ワイン」というと日本酒だって「ライスワイン」と訳したりするので、なんとなく葡萄から作られた味わいが出てこない。これも偏見かもしれないが、私には昔ボルドーの小さな葡萄酒作り農家に住み込んでアルバイトをしたときの「ブドウから作られる酒」のイメージがまだ残っている。)ロワール川沿岸にはボルドーやブルゴーニュほどではないが、赤、白、ロゼなどの多くの葡萄酒の名産地がある。2か所ほど選んで、ひんやりした石造りの酒蔵を訪ねて試飲をする。料理もできるだけ違う種類のものを食べてみたい。パリの良いレストランもあるが、田舎でも廉価でとても美味しい。前述の草の上でのサンドイッチもあるが、パリでは、クレープを中心にした昼食も試したい。

 フランスの面白さは「ひと」なしには語れない。フランス人は自己主張もあるが独自性があり、面白い。そして、好奇心が強く異なる文化に対する理解力が世界でも抜群である。そういう見地からいうと、日本に対する関心や理解度が非常に高い。今回は、私が親しくしている友人たちにお願いして、我々の夕食会に参加してもらい、あるいは先方の招きで歓談したりする機会を用意している。元駐日大使をした友人夫妻は日本に対する見方を語ってくれるだろうし、もう一人はロワール川下流のAngers郊外に住む元外交官夫妻だが、数世紀も前の古い石造りの大きな家を改造して住んでいて、この家の庭で昼食ビュッフェを用意して我々を迎えてくれると言っている。パリでは若手の知日派にも声をかけてみたい。ただ、旅行日程が具体的に確定していないので、これらの人との約束も決まったわけではないが、日程が合う限りという条件で快諾してもらっている。フランス人は洒脱であるが、とてもや親切で優しいところもある。

 

 こうした考えで具体的な日程を作り、その実施について旅行会社と協議に入ったところである。旅行会社との協議で変更しなければならないところも出てくるだろうが、以上は現時点での構想と予定であると理解していただきたい。もちろんできるだけ予定通り実現するように努力したい。ご参加に関心のある方々にもさまざまなご要望やご意見があるかと思われる。十分対応はできないかもしれないが、ご意見、ご要望があればお聞かせください。

 

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